Manon Clouzeau (マノン・クルーゾー)

 
 

フランスは秋が始まる頃。9月から10月はフランスへ買付へ出ました。
10月前のフランスは肌寒く、日本から行くと急な気温の変化に慌ててニットを買い足したりしたことを覚えています。


美しいアンティークとの出会いを求めて旅をすることはもちろんですが、
その他にも最近ではフランスで活躍するアーティストを紹介させていただくご縁にも恵まれ、
キュレーターの方やアーティストとの打ち合わせも楽しみな時間です。

この秋は11月18日より フランス人陶芸家のマノン・クルーゾーの作品をSASHIIROで紹介をさせていただくこととなり、
その打ち合わせも兼ねてキュレーターの kosaji 志穂子さんのパリのアパートへ。

季節の野菜料理を振舞ってくださる志穂子さん。
キノコが食べたいという私のリクエストに応えてくださり、季節のセップ茸のリゾットやマッシュルームのフリットなど、
温かくておいしくて、体に優しい料理たちがテーブルに並ぶ贅沢な夜。

そして盛り付けに選んだのはアンティークの器とマノンの器たち。
古い時代と現代の器が心地よく合う交じり合うテーブル。

マノンの器にはスープ、フリットにピクルスなどが盛り付けられました。

私は何を盛り付けようかなと頭の中で想像が広がります。



様々なサイズのマノンのボウルたちは、
形は基本同じですが、少しずつサイズやフォルムが違い、すべてがユニークピース。
そして色は淡く柔らかく どんな料理も優しく受け入れてくれるおおらかさを感じます。

移り行く季節、空や海、日常の暮らしの中などでマノンの記憶に残る自然の景色の色が植物の灰を混ぜ合わせて作られます。
器を通して感じるぬくもりは、マノンの世界そのものを感じているのかなと思うと、心も温かな気持ちで満たされていきます。

マノンの器とアンティークの器たち、おいしいワインと季節の野菜料理が並ぶテーブルはどこか懐かしさと温かさを感じ、
ゆっくり流れる時間は、まるでフランスの田舎へ招かれたかのような….
贅沢な時間とごちそうと器。たのしいお喋り。

こうして静かに楽しい夜が更けていくのでした。

10月のParisより。

“Manon Clouzeau Exhibition”

<会期> 2022. 11. 18 fri — 24 thu / Open 11:00 - 18:00

<Curator> kosaji 駒村 志穂子 <在廊日> 11. 18 fri

<場所> SASHIIRO / 名古屋市中区正木1-13-14 愛知県製綿センター1F

*詳しくはこちらへ
11月 "Manon Clouzeau Exhibition " — SASHIIRO


kanako yamane